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猪居亜美CLASSIC×ROCK━TwinRoses━鑑賞レポ!宮本笑里とのコラボは美しさと熱量

ライブ・観劇レポ

今回は、ずっと楽しみにしていた猪居亜美さん×宮本笑里さん『TwinRoses』のコンサートレポをお届けします!

『CLASSIC×Rock』という異色のコラボ。

期待とワクワクを胸に抱いて会場へ向かったのですが、結論から言うと、想像以上、完全にノックアウトされて帰ってきました。

リアルな熱量そのままの感想を綴りたいと思います!

猪居亜美ソロ演奏・初めて触れたクラシックギターの生音

実は私、クラシックギターの生演奏を聴くのは今回が人生初。

これまでギターといえば、フラメンコを観に行ったときの情熱的でアグレッシブなフラメンコギターのイメージが強かったため、「クラシックギターって一体どんな響きなんだろう?」と期待と未知への疑問が半々の状態でした。

しかし、1曲目のバッハ『主よ、人の望みの喜びよ』が始まった瞬間、その先入観は見事に吹き飛びました。最初の1音目が鳴った瞬間、「なんて優しくて、美しい音なんだろう……」と、一気にその世界観に引き込まれてしまったのです。

原曲はオルガンやオーケストラ、讃美歌など様々な形で親しまれている超名曲ですが、ギター1本で奏でられるその音色は、まさにじわっと胸に染み渡るような「温かな喜び」そのもの。生の弦が鳴る繊細な空気感に、最初からすっかり聴き入ってしまいました。

続いて披露された2曲目は、パガニーニの『カプリス第24番イ短調OP.1』。ヴァイオリン曲としてあまりにも有名ですが、ヴァイオリンでさえ超絶技巧がてんこ盛りの難曲中の難曲です。

それをギター1本で演奏するなんて、「一体どうやって指を動かしているんだろう!?」と素人目にも驚きを隠せませんでした。それなのに、猪居亜美さんの手にかかると、難曲特有の音の硬さや力みが一切感じられない。

どこまでもスムーズで優しく、聴いているこちら側はただただ心地よい音の波に浸っていられるほど。「あ、今のフレーズ、技術的にとんでもなく凄まじいことをしているのでは……?」と頭で理解しつつも、身体全体ではその洗練された表現美をうっとりと楽しむという、なんとも贅沢な体験でした。

ここで少し、猪居亜美さんご本人について。

ステージ上での堂々とした佇まいと、音楽の深み、そして情景が目に浮かぶような落ち着いた音色の表現力があまりに見事だったので、勝手にもっと大ベテランの方なのかなと思っていました。

ですが調べてみると、1993年生まれの現在30代前半とのこと!「まだこんなにお若いの~!」と二度目の衝撃を受けました。

若くしてこれだけの表現の幅と熟成された音色を持っているなんて、これからの活躍もますます目が離せないアーティストだと確信しました。

宮本笑里ソロ演奏・圧倒的な美しさと高音の響きに引き込まれる

続いては、宮本笑里さんのソロパート。

私、宮本笑里さんの生演奏を聴くのも今回が初めてでした!ステージ上に現れた宮本さんは、真っ赤なロングドレスに身を包み、そのスレンダーで華やかな佇まいを見た瞬間、「わぁ、本物だ……!」と胸が躍りました。

1曲目はエルガーの『愛の挨拶』。誰もが一度はどこかで耳にしたことがあるであろう名曲中の名曲です。ヴァイオリンが鳴り響いた瞬間、まず心を持っていかれたのがその音色の「美しさ」でした。

全体を通してとにかく高音の抜けが綺麗で、凛とした透明感があるのです。それでいて決して刺々しくなく、女性らしいしなやかさと優しさに溢れている。聴いているだけで、すーっと心が洗われて温かい気持ちで満たされていくような感覚になりました。

2曲目はマスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲。こちらもゆったりとした美しい旋律でおなじみの楽曲です。この曲で感じたのは、宮本さんの音で情景を映し出すストーリーテラーのような表現力の凄さでした。

ただ譜面通りに綺麗な音を追うのではなく、1音1音のニュアンスや息遣いにドラマを感じるのです。ゆったりとした音のうねりの中に、映画の一場面が浮かんでくるような美しさがあり、完全にその音世界に没入してしまいました。

ここで、宮本笑里さんご本人について。

モデルさんのように美しく洗練されたスタイルの宮本さんですが、実は2012年にご結婚され、2014年にはお嬢様を出産されたお母様でもあります(このビジュアルからは本当に驚きです!)。

今回、宮本さんの奏でる音色にこれほどまでに深い温かみや包容力を感じたのは、ご結婚やご出産、育児といった人生の大きな経験や感情のグラデーションを経てきたからこそなのかな、と感じました。

技術や音色の美しさはもちろんのこと、そこに「人としての深み」が加わっているからこそ、聴く人の心に寄り添うような優しい響きになるのかもしれません。

猪居亜美×宮本笑里のデュエット

ソロ演奏でそれぞれの世界観に浸ったあと、ついに訪れたお二人のデュエットパート。楽曲は、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集『四季』より『夏』です。

当日迎えるまで、頭の片隅で「クラシックギターとヴァイオリンって、音色として本当にしっくりくるのだろうか?」と少しだけ疑問に思っていました。同じ弦楽器とはいえ、かたや弓で擦って音を伸ばすヴァイオリン、かたや指で弦を弾くギター。音量の差や余韻の残り方も全く違うため、どちらかが食われてしまうんじゃないかという一抹の不安があったのです。

しかし、曲が始まった瞬間にその心配は一気に吹き飛びました。

宮本さんが伸びやかな主旋律を奏で、猪居さんがそれを包み込むように軽快かつ緻密な伴奏で支える。お互いの音が喧嘩することなく絶妙な距離感で噛み合い、それぞれの楽器の強みが引き立て合っていたのです。

『四季』といえば『春』が最も有名ですが、この『夏』も全3楽章を通してめまぐるしく情景が変わる、ドラマチックで大好きな曲です。特に激しい旋律が押し寄せるパートでは、お二人のテンポ感と息の合い方がとにかく圧巻!

荒々しくなりがちな旋律でも雑になる部分が一切なく、猛烈なスピード感の中でも「一音一音の響きがどこまでも美しく際立っている」ことに深く感動しました。

ヴァイオリンの切り裂くような鋭さと、ギターの粒立った音の重なり。ただ音を合わせているのではなく、お互いの空気感をキャッチしながら対話するように奏でているのが伝わってきて、ゾクゾクするほどの緊張感と快感がありました。

ヴァイオリン協奏曲である『夏』は、本来オーケストラを従えて演奏されることが多い楽曲です。それを今回は、ヴァイオリンとクラシックギターというたった2本の楽器で表現し切ったこと自体が大きな挑戦であり、大成功だったと感じます。

重厚なオーケストラとはまた違う、おふたりだからこそ出せる「線の細やかさと情熱の密度」。大満足のデュエットでした!

Rockデュエット演奏

コンサートも後半戦、

ここからはお二人の真骨頂とも言える「Rockナンバー」の演奏パートへ突入です!ここで、お二人はステージ衣装をお召し替え。

なんと、今回の公演名でもある『TwinRoses』のロゴが入ったTシャツ姿で登場されました!黒地に白バラのイラスト、そして白文字でロゴが書かれたこのTシャツは、物販でも販売されていたもの。お二人でお揃いのTシャツに、黒のシースルースカートを合わせたスタイルがとにかく可愛らしく、それでいてRockの雰囲気もバッチリ!

ソロ演奏のときのドレッシーな雰囲気とは一変し、これから始まるエネルギッシュな演奏への期待感で、会場のボルテージも一気に上がりました。

これは私の主観であり考察ですが、お二人はRockを単に「カバー」するのではなく、「自分たちのフィールド(クラシックの表現力)で、どう美しく再構築するか」に挑戦していたのではないかと感じました。

原曲のRockな熱量は保ちつつも、奏でられる音色はどこまでも気高く、繊細。そのため、聴いているこちらも拳を振り上げてノリノリになるというよりは、「なんて美しいメロディなんだろう」と、その洗練された音世界にひたすら酔いしれ、むしろ心地よい癒やしすら感じるという、不思議で贅沢な体験でした。

Classic×Rockというコンセプトの、新しい可能性と圧倒的なセンスを見せつけられた、素晴らしいパートでした!コンサートタイトルの通り、舞台上に凛と咲いた2輪のバラが、互いに寄り添いながらも力強く主張し合い、見事に共鳴した演奏でした。

まさに「TwinRoses」と呼ぶにふさわしい、大満足の演奏会でした!クラシックとロックがこんな風に溶け合うなんて、新しい音楽の魅力にどっぷり浸れた最高の演奏会になりました。

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