『THE BOX ~2026 Summer Edition~』に行ってきました! 舞台やアニソンなど第一線で活躍されている方の歌声はもちろんですが、今回の目玉は何といっても「トーク」。
普段なかなか聞けないお話がたくさん飛び出して、歌とトークの両方を贅沢に楽しめる特別なライブでした。
本当に盛りだくさんな内容だったので、さっそく熱冷めやらぬうちに感想を書いていこうと思います!
『THE BOX ~2026 Summer Edition~』とは
出演者の方々が事前に歌いたい楽曲のカードをBOXに入れ、なんと歌う直前にその場でカードを引くという画期的な企画!「誰が何を担当するのか、いつ歌うのか分からない」という、生公演ならではのハラハラ感とスリリングな演出が魅力です。
トークタイムも同様に、BOXから引いたお題カードに沿ってぶっつけ本番で語り合います。普段のライブでは聴けないような持ち歌以外の楽曲や、初挑戦の曲なども飛び出し、出演者の皆さんの素の表情や本音が見えるライブ感あふれる場面がたくさんありました。
当日の印象に残った楽曲
『Bring Him Home』(レ・ミゼラブル)、『サン・アンド・ムーン』(ミス・サイゴン)/宮川浩さん
今回、ミュージカル界のレジェンド・宮川浩さんの生歌を初めて聴いたのですが、正直、第一声から聴き入ってしまいました。『レミゼ』も『サイゴン』も超有名曲だからこそ歌い手の実力が問われると思うのですが、宮川さんが歌い出した瞬間、一気に劇場の空気感が変わって舞台の情景が目の前に浮かび上がるようでした。長年第一線で作品を背負ってきた方にしか出せない圧倒的な重厚感と説得力に、ただただ引き込まれてしまいました。
『舟を漕ごう』(ソングサイクル・ミュージカル「雨が止まない世界なら」より)/石井あみさん
石井あみさんのどこまでもまっすぐ伸びていく美しい歌声が、この楽曲の持つ切なくも温かい世界観にぴったりハマっていました!元々素敵な曲ですが、石井さんのクリアで透明感のある発声で聴くと、歌詞の情景や感情がより一層鮮やかに心に飛び込んできます。生の歌声だからこそ伝わるダイレクトな表現力に、じっくりと聴き入ってしまいました。
『横顔』(大貫妙子)/吉田仁美さん
吉田さんが「ずっと歌いたかった」とお話しされていた大貫妙子さんの名曲。イントロが流れた瞬間から吉田さんの曲に対する愛とリスペクトがビシバシ伝わってきて、こちらまで胸が熱くなりました。吉田さんの持つ温かく包み込むような声質と、大貫妙子さんのポップでどこかノスタルジックなメロディラインが最高のマッチング。長年温めてきた想いが歌に乗って弾けているようで、聴いている側もすごく幸せな気持ちになれる一曲でした!
『満ちてゆく』(藤井風)/ 石井あみさん
実は私、大人気の藤井風さんのこの楽曲を今回初めて聴いたのです。石井さんの歌声で出会えたのが大正解でした!ポップスでありながらどこか神聖さも感じるメロディを、石井さんが抜群の歌唱力でドラマチックに歌い上げてくれて、一瞬でこの曲のファンになってしまいました。ミュージカル曲だけでなく、こうしたヒットソングも自分の世界観に引き込んで完璧に歌いこなす石井さんの振り幅の広さには脱帽です。
『いとしのエリー』(サザンオールスターズ)/ 宮川浩さん
奥様に「桑田さん(のモノマネ)にならないようにね」と釘を刺されてきたというお茶目な裏話を明かしてくれた宮川さん(笑)。ですが始まってみれば心配なんて全く無用!モノマネではなく、宮川さんだからこそ出せる大人の深みと渋みがぎゅっと詰まった、極上のラブソングに仕上がっていました。数々の大舞台を踏んできたミュージカル俳優が歌うサザン、想像以上にロマンチックで贅沢すぎる時間でした。
『ジョニーへの伝言』(ペドロ&カプリシャス)/ 吉田仁美さん
昭和の名曲を、お若い吉田さんがしっとりと歌い上げるという最高のギャップ!どこか懐かしくセピア色な世界観を、吉田さんの伸びやかな声が現代的な華やかさで彩っていて、すごく新鮮に響きました。楽曲が持つ物語や切なさをしっかり噛み締めて表現されているのが伝わってきて、名曲の魅力を再発見できた、とっても贅沢なカバーでした!
盛り上がったトークタイム(BOXのお題)
Q:あなたにとって「ファン」とは?(話せる範囲で正直に!)
A:吉田さん・石井さん: おふたりとも「本当に温かくて、家族のような存在」と即答されていて、日頃からファンをどれだけ大切に思っているかが伝わってくる胸アツな回答でした!
A:宮川さん: 一方で宮川さんは「うーん、これまであんまり大切にしてこなかったかも(笑)」と、まさかの超リアルすぎるぶっちゃけ反省!これには会場中が大爆笑。気取らずに本音で話してくれる宮川さんのお人柄に、一気に場の空気が和みました。
Q:俳優(歌手)人生で忘れられない瞬間(なるべく細かく!)
A:石井さん: 舞台本番でなんと「マイクをつけ忘れてステージに出てしまった」という冷や汗もののアクシデント!歌う直前に気づいて慌てて舞台袖に走って戻ったそうなのですが、客席からは演出の一部に見えたのか、まったくバレていなかったのだとか(笑)。そんなハプニングすら感じさせない堂々とした度胸、さすがプロです!
A:宮川さん: 舞台上で小道具の「銃」を忘れ、共演者に必死で「銃!銃!」と目線と小声でSOSを送るも全員スルー(笑)。結局、最後まで“手ぶら”のまま乗り切ったという衝撃の裏話を披露してくれました。想像すると血の気が引く場面ですが、銃がなくても成立させてしまう演技力と力技には「さすが百戦錬磨のミュージカル俳優!」と感服でした。
Q:忘れられない人、もしくは大切な人は?
A:吉田さん: 子役時代に共演された大女優(確か山田五十鈴さんとおっしゃっていたはず!)のお話。花魁道中のシーンで後ろをついて歩く役だったそうなのですが、「その背中と後ろ姿があまりにも美しすぎて、子供心に目が釘付けになった」とのこと。立ち姿や背中だけで物語を語れる本物の大女優さんの佇まい。吉田さんにとっても一生ものの原点のような体験なんだろうなと、当時の五十鈴さんの美しい後ろ姿を想像して、うっとりしてしまいました
A:石井さん: 幼稚園の帰り道に遭遇したという謎の「どんぐりおじさん」。見知らぬおじさんからどんぐりをぶつけられるって、普通なら不審者すぎてトラウマ級のホラー体験ですよね(笑)。でも拾ってみたら、そのどんぐり一つひとつに可愛い「顔」が描かれていたというまさかのほっこりオチ!石井さん独特のあま〜い癒やし系ボイスで語られると不思議と怪しさが消えて、なんともおとぎ話のような愛おしいエピソードに聞こえてしまうのが面白すぎました。
出演者ごとの見どころ&感想
宮川 浩 さん(1964年1月28日生まれ、長崎県出身)『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』、最近では『ナイツ・テイル』など数々の名作で活躍されてきた、言わずと知れた超実力派ミュージカル俳優!
圧倒的な存在感と深みのある歌声はまさに「圧巻」の一言なのですが、トークになると一転してお茶目な魅力が炸裂。今後の活動告知については、「最新情報はInstagramを見てください!」とお茶目にアピールされる姿がすごくチャーミングで、その人間味あふれるギャップに一発でファンになってしまいました。
吉田 仁美 さん
(1984年7月13日生まれ、千葉県出身)
声優、女優、歌手とマルチに活躍されていて、プリキュアシリーズのED曲などでもお馴染みの吉田さん。
佇まいからあふれ出る明るさと華やかさが凄まじく、ステージに登場した瞬間にぱっと場が明るくなるような太陽みたいな存在感でした!曲ごとにまったく違う表情を見せる豊かな表現力はもちろん、トークでの軽快で細やかな気配りにも「長年第一線で愛され続ける理由」が詰まっていて、舞台人としての魅力を再確認させられました。
石井 あみ さん
(2000年9月14日生まれ、東京都出身)
トーク時は「ふんわり」とした癒やし系で、守ってあげたくなるような可愛らしいお話し方の石井さん。ですが、いざ歌い出した瞬間、そのギャップに腰を抜かしそうになりました!
洗足学園音楽大学の声楽コースご出身と聞いて納得。圧倒的な声量とどこまでも伸びるクリアな高音はまさに圧巻で、一瞬で劇場全体を自分の世界に引き込んでしまう表現力の高さにはただただ脱帽です。今後の活躍から絶対に目が離せない、凄まじいポテンシャルを持ったシンガーさんだなと感じました。
バックミュージシャンの紹介
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ピアノ: 杉田美央さん
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ギター: 栗原陸人さん
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チェロ: 白佐武史さん
その場で突然決まる楽曲に、完璧なタイミングと表現力で伴奏を合わせてくれた素晴らしい演奏メンバーの皆さん!次にどの曲が来るか分からない緊張感の中、瞬時にその曲の空気感を作り出すプロの技にはただただ感動しました。
楽曲をぐっと引き立てるしっとりとした音色が企画の雰囲気にぴったりハマっていて、特に時折会場に響き渡るチェロの温かい音色には思わずうっとり。ステージ上の演者さんだけでなく、バックミュージシャンの方々も含めて全員で作り上げる生演奏の贅沢さを全身で噛み締めた時間でした。
おわりに:ライブ感満載の特別な体験
誰が何を歌うのか最後まで分からないスリリングなハラハラ感と、ステージ上の素顔が見えるトークのギャップが、とにかく最高に贅沢な時間でした!
決まったセトリをなぞるのとは違う「その場だけの奇跡」がたくさん詰まっていて、やっぱり生のステージっていいなぁ、と噛み締めながら帰路につきました。もし次回があるなら、絶対にまたBOXから引かれる瞬間を客席で見届けたい!と思える最高のライブでした。

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