かつて大人気デュオ『WaT』としてウエンツ瑛士さんとともに爽やかな歌声を届け、ドラマ『医龍』など映像の世界でも数々のヒット作に出演してきた小池徹平さん。
「可愛いタレント・俳優」という印象を強く持っている方も多いかもしれませんが、現在の小池徹平さんは「日本のミュージカル界に欠かせない実力派舞台俳優」として、圧倒的な進化を遂げています。
近年、小池さんの出演する舞台はどれも高い評価を受け、劇場に足を運ぶファンを魅了し続けています。一体、小池さんの「舞台」にはどんな魅力があるのでしょうか?
今回は、ファン目線で感じた彼が舞台上で放つ「3つの魅力」と、絶対に見逃せないミュージカル代表作を熱く語っていきます。なぜ今、彼が日本のミュージカル界でこれほどまでに必要とされているのか、その理由がきっと伝わるはずです!
小池徹平の軌跡・WaTから実力派舞台俳優へ!
小池徹平さんといえば、ウエンツ瑛士さんと結成していた大人気デュオ『WaT』のイメージを持つ方も多いかもしれません。
2000年代中盤に『僕のキモチ』などの大ヒット曲で紅白歌合戦にも出場し、爽やかで可愛らしいJ-POPのアイドル的アイコンとして一世を風靡しました。
現在の小池さんは「一人の圧倒的な舞台俳優」として観客を一瞬で虜にしてしまう力を持っています。
その大きな転機となった、小池さんの真価を世に知らしめた作品の一つが、ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』です。私が初めて劇場で小池徹平さんの歌声を聴いたのもこの作品でした。
小池さんが演じたのは、フランス革命の渦中に身を投じる農夫の青年・ロナン。それまでの「可愛い小池徹平」のイメージを完全に覆す、地を這うような泥臭さと、内に秘めた熱い意志が舞台上からダイレクトに伝わってきたのです。
劇中で歌われるロック調のナンバーでは、力強い歌声でキャラクターの怒りや葛藤を表現し、客席の空気をビリビリと震わせました。
さらに、革命家としての機敏でエネルギーに満ちた身のこなしは、大勢のキャストの中でも一際目を引き、観客を一瞬で物語の世界へと引き込む魅力に溢れていました。
この『1789』での鮮烈な印象が、小池徹平さんが単なる「映像発のタレント」ではなく、「本物のミュージカル俳優」へと深化を遂げた動かぬ証拠だと思います。
小池徹平の舞台における3つの魅力
圧倒的な歌唱力と声量の進化
小池徹平さんの舞台での最大の武器は、劇場の隅々まで突き抜ける圧倒的な歌唱力と、年々深みを増している声量です。その実力が遺憾なく発揮されたのが、ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』のメインナンバー『サ・イラ・モナムール(Ça ira mon amour)』でした。
力強さと、民衆を率いる若者の勢いを乗せた小池さんの歌声は、客席の空気を一瞬で支配するほどの熱量に満ちていました。単に綺麗な声で歌うのではなく、登場人物の魂の叫びや怒り、葛藤といった感情がダイレクトにメロディに乗っているからこそ、観客の心を動かすのです。
かつてのJ-POPアーティストとしての確かな歌唱技術の土台の上に、過酷な舞台の世界で培った「声を響かせる力」が融合し、唯一無二のミュージカル俳優としての歌声を確立しています。
童顔を裏切る「狂気」と「泥臭さ」の演技力
小池徹平さんといえば、年齢を感じさせない爽やかで整った「童顔」が印象的ですが、舞台上の小池徹平さんはそのビジュアルのイメージを心地よく裏切ってくれました。
小池さんが演じる役には、単なる「綺麗なヒーロー」に留まらない、泥臭さやヒリヒリとした人間味にあります。
『1789』で演じたフランスの農夫・ロナン役では、身分制度に苦しみながらも激動の時代を生き抜こうとする青年の「意志の強さ」と「泥臭さ」を全身で体現していました。
また、劇中でオランプ役(神田沙也加さん)と心を通わせるデュエット曲『この愛の先に』のシーンでは一転、お互いに好意を寄せ合いながらも立場に阻まれる二人の、繊細で切ない感情を表情や視線一つで表現。
力強い男らしさと、胸が締め付けられるような繊細な揺らぎの両方を演じ分けるその卓越した演技力こそが、小池さんが多くの演出家から信頼され続ける理由なのでしょう。
共演者を引き立てる座長としての求心力
多くのミュージカルで主演を務める小池徹平さんですが、小池さんの座長としての魅力は「自分が前に出ること」ではなく、「共演者の魅力を最大限に引き立てる引き算の美学」にあるように思います。
映像・舞台問わず、どんなキャストと組んでも絶妙な空気感を作り出し、作品全体のクオリティを底上げする高い順応性を持っています。
例えば『1789』でオランプ役を演じた神田沙也加さんとの掛け合いでは、お互いの声の特性や演技の呼吸を完璧に調和させて、観客に「この2人でなければならない」と思わせるほどの強い説得力を生み出していました。
主役でありながら周囲を温かく支え、カンパニー(舞台チーム)全体の一体感を高めるその姿勢こそが、小池さんが多くの舞台関係者から「また一緒に作品を作りたい」と熱望される理由であり、ファンが小池さんの出演する舞台に絶対的な信頼を寄せる大きな要因となっていると思います。
小池徹平のミュージカル代表作
小池徹平さんがこれまでに出演してきた数々の舞台の中から、小池さんの圧倒的な実力と魅力を堪能する上で絶対に外せない名作をご紹介します。
2018年の『1789 -バスティーユの恋人たち-』(ロナン・マズリエ役)
小池さんの「可愛いイメージ」を180度覆し、実力派ミュージカル俳優としての地位を不動のものにした記念碑的な作品です。
当時はまだ「WaTの可愛い小池徹平さん」というイメージが世間でも強く、だからこそ、劇場で一歩目を踏み出した瞬間の、フランス革命の荒波を生き抜く農夫そのものの、生々しく魂を揺さぶる演技が衝撃でした。
小池さんが演じたのは、フランス革命の波に飲まれていく農夫の青年・ロナン。特に、魂を揺さぶるようなロック調のメインナンバー『サ・イラ・モナムール』での圧倒的な歌唱力です。今でも当時の客席のピリピリとした熱気が肌に蘇ります。
劇場の空気を一瞬で支配する力強さと民衆を率いる勢いは、観客すべてを虜にしました。また、オランプ役(神田沙也加さん)との切ないデュエット『この愛の先に』で見せた、身分違いの恋に葛藤する若者の繊細な演技も秀逸。激しい動と静の対比。
そして舞台上を縦横無尽に駆け巡る機敏な身のこなしを含め、小池さんの魅力がすべて詰まった必見の作品です。
そして『1789』という作品自体の素晴らしさも忘れてはなりません。フランスの民衆が起こす革命のエネルギーが力強い「フレンチロック」の楽曲で表現されており、思わずサントラを聴き返したくなるような素敵なナンバーばかりです。
また、劇中を華やかに彩るマリー・アントワネットの豪華な衣装の数々も息をのむ美しさで、目も耳も幸せになる見どころ満載の名作です。
『キンキーブーツ』(チャーリー・プライス役)
ブロードウェイの大ヒットミュージカルの日本版初演で、3度(2016年、2019年、2022年)にわたり主演(Wキャスト含む)を務めた小池さんの代表作中の代表作です。
倒産寸前の靴工場の跡取り息子・チャーリーが、ドラァグクイーンのローラと出会い、差別や偏見を乗り越えて『キンキーブーツ』を作ることで工場を再生させていく物語。
小池さんは、一見優柔不断で頼りない青年が、プレッシャーに葛藤しながらも一歩を踏み出す成長のドラマを、抜群の安定感と情感豊かな歌声で表現しました。
自身が前に出るのではなく、「相棒であるローラを引き立てたい」という小池さんの温かい座長としての姿勢が、作品の大成功を支えました。当時の劇評や特番の映像を観るだけでも、小池さんがどれほどこの作品に魂を注いでいたかが分かります。
テレビドラマ(『医龍』など)では
「母性本能をくすぐる、ちょっと頼りない青年」の役がハマり役でした。しかし舞台では、小柄で端正な顔立ちが、逆に「巨大な運命に立ち向かう人間のエネルギー」として何倍にも増幅されて見えます。
そして、この「守ってあげたいビジュアル」×「劇場の壁を突き破るエネルギー」のギャップこそが、小池徹平さんが舞台の神様に愛される理由だと思います。
小池徹平のまとめ
かつての爽やかなアイドルのイメージから脱却し、今や日本のミュージカル界の第一線で輝きを放ち続ける小池徹平さん。
小池さんがミュージカル界で第一線を走り続けられるのは、単なるビジュアルの良さにとどまらないからだと痛感します。
劇場の空気を一変させる圧巻の歌唱力、童顔のイメージを心地よく裏切る泥臭い演技力、そして周囲を引き立ててカンパニー全体を高める座長としての求心力。このすべてが奇跡的なバランスで融合しているからこそ、劇場を出た後も客席での感動と興奮が冷めないのだと感じます。
「テレビでの小池徹平しか知らない」という方にこそ、是非彼の舞台を観てほしいです。『1789』をはじめとする小池さんの出演舞台は、観る者の心を震わせ、明日へのエネルギーをくれる力があります。
進化を止めない本物の舞台俳優・小池徹平さんの熱量を、ぜひ一度、劇場での生きた空気の中で体感してみてください!


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